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友人が親友になった日。
僕は友達と居酒屋で飲んでいた。
その友達は中学時代の同級生で、
性格は優しくてイイ奴なのだが、
会話のつまんなさから
「ハミング」と呼ばれていた。
そう。
僕らに届く彼の声は
もう言語として、情報として扱われていなかった。
でも彼は、そう呼ばれていることを
「いい声してるから」
とポジティブに捉えていた。
そこがまた彼の性格の良さだが
僕らはビブラートの如く震えて
優しかった小学校の友達。
「国語の教科書見せて」と、頼んだら
快く「自分で書いてる国語のノート」を貸してくれたモッサン。
モッサンは小学校の同級生。
当時の僕は「お前は芥川龍之介か」などと
突っ込めるワケもなく、
唇をすぼめながら彼のノートを開いた。
するとそこには、見たこともないシールがところ狭しと貼られていた。
それが僕が初めて見た
「ラーメンばあ」というシールだった。
モッサンは、ビッ